福井県の欧州車専門店 マコトシークレットベースです。
ちょっとだけ時間が出来たのでブログを更新します。
数年前にさせていただいたクラッチアクチュエータの修理を思い出して書いております。
あぁ…あんなことがあったなと。
御用命はトランスミッション警告灯が点灯して変速不可になる、とのことでした。
その診断作業の中でクラッチアクチュエータの良否判定をしました。
正直に言ってFIAT500のデュアロジックみたいにアクチュエータの動きが外から見えればよいのですが、こちらのアクチュエータはそうはいきません。
なんやかんや点検してアクチュエータがダメなことが分かり、とりあえず中がどうなっているか取り外して確認してみました。
見てみると小さいシリンダーが入っており、カップ(シール)がダメになってました。セレスピードポンプで作られた油圧がかかるピストンは大丈夫なんですが。
カップの材質はとても柔らかい素材で出来ていたので大変驚きました。
御客様と相談して、新品に交換してもいずれこうなるなら素材をいいものにして組もうとなりました。
いろいろ探してこんな感じに↓
*バックアップリング装着前
この白いカップは大変硬くて、本当に使用出来るか分かりませんでしたがシール性がかなり高くまた純正指定油以外にも耐えれるようになりました。
本当にこれで動くようになるんだ…と自分でも驚きましたが、今も元気に走ってくれております。
残念なのはカップの品番を忘れてしまったことです。
もう一つ修理したアクチュエータがあり、搭載車も当店には一台しかありませんし、需要も無いかな~と。
カップだけ欲しい、と言われたことがありますが何を買えばいいか忘れたので教えてあげられませんでした。